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引っ越し [日常]

オーボエの音について苦情が来たので引っ越しました。

今まで住んでいた所に入る時に、「自分は音楽家で、家で練習しなければならない。」とはっきり言ったので、契約書に「法律で定められた時間内であれば、自由に練習して良い。」と特別に書き込んでもらいました。なので基本的に引っ越す必要は無かったのですが、これも「神の思し召し??」(笑) と思い引っ越すことにしました。
今度住む所は、下見の時にオーボエを吹いてみたところ、階段まで音が漏れていたので契約するかどうか迷いました。
多い時はリード削りも含めて、家でオーボエを5~6時間吹くので、「玄関のドアをごっつい物に換えてくれないか?」と大屋さんに訊いたところ、「では廊下に壁を作りましょう。」と予想を上回る返事がきたのでここに決めました。
以前このブログでも紹介した、街が非常に栄えていたグリュンダーツァイト(Gründerzeit)という時代にこの建物が造られたので、景観を変えてはいけないと法律(Denkmalschutz)で規制されています。なので外見だけではなく室内のドアまで昔のままです。
ドイツ人はアンティーク好きですが、こういう感覚が昔からの景観、音や響き、そして伝統がこの国に沢山残っている要因なのではないでしょうか。
ちなみに浴室は床暖房になっていて内装もモダンですが、ドアは昔のままという何ともアンバランスなアパートです。(笑)

改装工事前の建物の外観
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「うちはあんまり物は無い。」と思っていましたが、あるんですねぇ、やっぱり。(笑)
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  最終的には50箱を超えてしまいました。   撮りためた音楽ビデオも残念ながら処分。

造ってくれた壁(防音・防火剤をたくさん入れてと言っておきました 笑)。
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      工事前              工事中               工事後

新しい所にはまだ家具などが来ていないので、広々とした感じです。
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これでお終い??(笑)
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ケーブルTV&インターネットの接続に技術者が来たのですが、「合う蓋が無いから、後は大屋に言ってくれ。」と言って帰って行きました。
さすがドイツです。(笑)



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チャリティ・コンサート 2017 [日常]

昨日は小児癌チャリティー・コンサートでした。
毎年この時期に行われますが、いつも沢山の方々が来てくれます。
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曲目は
ロッシーニ:序曲「ウィリアム・テル」
パガニーニ:ビオラとオーケストラのためのソナタ
スメタナ:モルダウの流れ
グリーグ:ペールギュント組曲より「朝」
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
ドボルザーク:スラブ舞曲第8番(アンコール)
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毎年このコンサートでは皆が知っているような有名な曲を多く演奏するのですが、今回のパガニーニとヒンデミットはあまり馴染みのない曲だと思います。
このビオラの独奏曲は、パガニーニ特有の陽気なメロディと心にしみるようなメロディの2つがあり、バイオリンの曲のような華やかさもある作品です。
そしてヒンデミットの曲は4楽章あり、第1楽章はヒンデミットらしいコミカルというかひょうひょうとした旋律が流れます。
第2楽章は冒頭のフルートやクラリネットのソロを聴くと綺麗なメロディが続くのかなぁ と思われるのですが、その後に始まるリズミックなメロディとうねるような木管楽器と弦楽器の動きがあり、華々しいフーガへと続きます。
          第2楽章の冒頭部分
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第3楽章は心が落ち着くゆっくりなメロディの緩徐楽章、そして第4楽章は金管楽器のファンファーレで始まる華々しいマーチです。

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普段は別々に演奏活動をしている人達が、この日の為に集まりました。
少ないリハーサルでしたが、皆さん頑張って演奏していました。


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お正月 2017 [日常]

あらためましてもう一度、
明けましておめでとうございます。

皆さんはお正月をどのように過ごしましたか?
ここドイツは今年の元旦も快晴でした。
今年は部屋の壁に日本の国旗「日の丸」を掛け、少し正月っぽくしてみました。
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ドイツは1月2日から平日なので、今はもうすっかり日常生活です。(汗)
自分はというと、年末から風邪気味で年末年始の仕事(本番)はのりきったのですが、その後状態は改善せず、耳が詰まり頭も痛くなったので医者に行ってきました。
今月は本番が続くのでここで無理はしない方が良いと思い、今週末の本番はお休みしました。

天気も「この冬は寒くなくていいなぁ。」なんて思っていたら、やって来ました寒波が。(笑)
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昨日は場所によって-30℃位まで下がったとか・・・。
昨日今日と暖房の調子が悪く、風邪気味の自分にとってはシンドイ寒さです。


雨どいには正月に降った雪が残っていましたが、そこに鳥(ハトかな?)の足跡が残っていました。酉年らしい年明けでした。(笑)
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市内散策 [日常]

昨日は久しぶりに、石窯で薪を燃やして作るピザ屋さんに行って来ました。
この店にはよく来るのですが、ここのピザは美味しくて大きいのが特徴です。
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食べきれない人も多く、残りはお持ち帰り用の箱に入れてくれます。


食事の後は、腹ごなしに自宅まで散策です。(笑)

ピザ屋さんの近くには、「チャイコフスキー通り」という路があり、この付近には目覚ましい経済発展を遂げた19世紀後半~20世紀はじめの建造物が数多く残っています。これだけまとまって残っている地域はヨーロッパで他には無いという話です。グリュンダーツァイト(Gründerzeit)と呼ばれ、好景気に沸き、豪華な建造物が次々に建てられ、その頃の繁栄ぶりは今の街並みにも浮かび上がるほどです。
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これは面白い(というか強引な)駐車の仕方ですね。(笑)
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このチャイコフスキー通りを右に曲がり「グスタフ・アドルフ通り」を歩いて行くと、作曲家グスタフ・マーラーが、ライプツィヒ歌劇場の音楽監督を務めた時に住んでいた建物も残されています。
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ここで彼はあの有名な交響曲1番「巨人」を書いています。


この豪華な建物が並ぶ地区を過ぎ、そのまま歩いて行くとローゼンタール(Rosental)という公園(広場?)があります。
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天気が良かったので、スポーツや散歩、日光浴をする人がいました。

このローゼンタールの隣には動物園があり、少しだけ中が見えるようになっています。
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今日はキリンとダチョウが見えました。(笑)


ローゼンタールを抜けて住宅街に入ると、「ゴーリスの小さなお城」と言われる1756年に完成したバロック様式の市民邸宅があります。ここは音楽家たちの社交や演奏会の舞台となった所で、今も様々な催しに使われています。
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そしてさらに歩いて行くと、普通、古風、モダンな建物が3つ並んで建っていました。
ちょっと面白かったのでPhotoしてみました。
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よく観ると分かるのですが、真ん中の古風の建物は天井が高く3階までしかないのですが、一番向こうのモダンな建物は屋根裏を含めて同じ高さで5階もあります。
ドイツ人はこういうモダンで天井が低い建物はあまり好きではないので、7~8割位しか住んでいませんでした。


ピザ屋さんから自宅まで散策して、歩いた時間は約1時間。
薄っすらと汗をかいたので、食べた物を少し消化したかもしれませんね。


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ポツダム 2016年9月 [日常]

ポツダムに行って来ました。

ポツダムという街は、ベルリンから在来線で南西に向かって30分くらいの所にあり、ベルリンから日帰りで観光するには丁度良い所です。
長いことドイツに住んでいますが、今回初めて行って来ました。

日本人にとってポツダムと言えば、歴史の授業で誰もが勉強する、あの「ポツダム宣言」を行った場所として有名ですが、こちらの人達にはフリードリヒ大王(フリードリヒ二世)が造らせた、夏の居城サンスーシー宮殿の方が見所のようです。

「サンスーシーへの並木道」というコジャレた名前の通りの先にサンスーシー庭園があります。
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段々畑の様なブドウ園の上に建っている、世界遺産のサンスーシー宮殿。
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建物はあまり大きくなく寝室と客間などしかないのですが、部屋の装飾は豪華でした。
細長く出来ている待合室
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フリードリヒ大王はとても音楽好きで、この部屋で彼はフルートを演奏していました。
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2013年のリサイタルでC.P.E.バッハのソナタを演奏(先月のリサイタルでも演奏しました)した時に、フリードリヒ大王とC.P.E.バッハとJ.J.クヴァンツの3人が描かれている絵画をプログラムに使用しましたが、その絵の光景はまさにこの部屋で行われていたパーティーの様子です。
こんな感じだったんでしょうね。 ↓↓
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(2013年リサイタルのプログラムで使用)

この部屋のC.P.E.バッハが弾いていたピアノの前で写真を撮ってみました。(笑)
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他にも色々な部屋がありました。
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図書室          
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大理石の間
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こちらはポツダム会談が行われた建物です。
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サンスーシー宮殿の華やかさとは全く違う雰囲気です。

ここがポツダム会談が行われた部屋です。
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当時の様子
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ヤマハ アトリエ東京 & 北鎌倉 in Japan [日常]

リサイタルが終わって2週間ほど時間があったので、ヤマハのアトリエ東京や鎌倉に行って来ました。

アトリエ東京では、ヤマハのオーボエを試奏させて頂きました。
Hirota-modelは、より音を意識した楽器で今までのヤマハより太くて柔らかい音が出るので、オーケストラで演奏する人にはいい楽器だと思いました。
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                            オーボエ・リペアの肥田さん


今回もジャパンレイル・パス(JRの電車が乗り放題)を買って帰ったのですが、時間が無く残念ながら使わずに帰ってきました。しかし、日帰りで I 先生に北鎌倉をご案内頂きました。

JRの北鎌倉は小っちゃいんですが、ホームが凄く長い駅でした。
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建長寺の入口の横にある、「鉢の木」という料理屋さんで精進料理を頂きました。
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料理を頂いた後に街を歩いていると、色んな光景を目にしました。
   いきなり人力車とすれ違いました。            昔の武家屋敷みたいです。
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日本には珍しい暖炉のある家でしょうか。   無数の竹を垣根にしている家もありました  
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浄明寺という住所の住宅街を歩いていると、突然「コチチカ」という名前の喫茶店があります。
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中に入ると、そこは異国情緒が漂う落ち着いた雰囲気でした。
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ここでは本物のフルーツ・ティーを頂きました。
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生のフルーツや洋酒に付け込んだフルーツが贅沢に沢山入っています。

北鎌倉駅の改札を出てすぐ横にある和菓子屋さんで、和菓子をいただきました。
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この和菓子屋さんは円覚寺に納品しているお店で、店の中には先代の御住職様が書いた書が飾られてました。

鎌倉には変わった名前の地名がありました。
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この「岐れ路」という交差点には、昔ながらの魚屋さんがありました。
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ここで買った鯵のミリン干しがすっごく美味しかったです。




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歯のインプラント治療 [日常]

先日、やっと歯のインプラント治療が終わりました。
前歯だったので、途中骨を厚くする治療も受け、結局2年半かかりました。
この間にR.シュトラウスのオーボエ協奏曲やサリエリの二重協奏曲、それに日本でのリサイタルなどもありましたが、大きな障害も無く無事に終わりました。
これからはこの新しい歯と付き合っていくことになりますが、今後何事も起こらなければいいなと思っています。

今までお世話になった歯の一つです。
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こんなこともしました。
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(主治医の先生の撮影)

同じ建物の3階にあるこの部屋で、インプラントや差し歯用の歯を作ってくれます。
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向って左側が主治医の先生で、右側が歯を作ってくれた技師の方です。
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この歯医者さんには、この街に来た時からずっと診てもらっているので、もう?0年以上の付き合いになります。
彼はただ者じゃぁないみたいで、大学でも教えているとか・・・。
いい歯医者に診てもらって良かったです。


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桜記念2016 & 寿司バーのオープニングパーティー [日常]

五月に入り日本はもうサツキが見頃だと思いますが、ドイツでは先日まで桜が見頃でした。
今年も自分の中では恒例の、桜の写真を撮ってきました。

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今年は桜が七分咲きくらいの頃に気温が急に下がり、満開になった頃また気温が上がるという、桜が長く観られる良い天気でした。

これは4月18日に撮った写真です。
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この日はTVカメラが来ていました。

そしてこれは4月25日
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これは5月1日
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今年はかなり長く桜を楽しめました。


その数日後には、以前からお世話になっている大将Hさんの寿司バーのオープニング・パーティー(食べ放題 笑)に行って来ました。
去年の5月にオープンする予定だったそうなのですが、1年遅れて先日オープンしました。
大将Hさんが以前勤めていたレストランを辞めてから、こっちではお寿司を食べていなかったので、有難い&楽しみです。

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しっかり刺身盛り合わせも頂きました。
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また近々行きそうです。(笑)
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リスの餌付け & 自宅のり巻き [日常]

またまたリスの餌付けに行って来ました。
ドイツも暖かくなり、すっかり春めいてきました。
                                  
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                                   トトロの後ろ姿みたいですね。(笑)

最初は用事深かったのですが、いざ食べ始めると、食べるのに夢中になり沢山ほおばっていました。
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先日、ライプツィヒ在住の友人家族とウクライナ出身のダンサーの知人を招いて、みんなでのり巻きを作りました。
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彼女ものり巻きに挑戦しました。
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食事の後は自宅でフィットネス教室でした。(笑)
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彼女のお父さんはコザックダンスのダンサーでお母さんはバレリーナという家系です。
流石さまになってますね。



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指揮者クルト・マズア教授 in ライプツィヒ [日常]

先日、去年12月に亡くなった指揮者クルト・マズア教授のTrauerfeier(葬儀)が、ドイツ・ライプツィヒのトーマス教会で行われました。
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マズア教授は10年程ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めていましたが、それ以前はライプツィヒのゲバントハウス管弦楽団のカペルマイスター(Kapellmeister)という職にありました。
旧東ドイツ時代の1970年から、ベルリンの壁崩壊をへて、統一ドイツが誕生した後の1997年までの27年間という長い間、ライプツィヒを拠点として指揮活動をしていたので、ライプツィヒが故郷と言えるのではないでしょうか。
マズア教授はここ数年、毎年夏にうちのオーケストラの指揮も行っていました。

ご冥福をお祈りいたします。


式はゲバントハウス管弦楽団、聖トーマス少年合唱団によって、バッハのロ短調ミサ曲や管弦楽組曲第3番のアリア、そしてメンデルスゾーンのカンタータなどが演奏され、約1時間30分ほど行われました。
式が始まる前の教会内の様子
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式後のトーマス教会正面出入り口
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TVカメラも来ていて、式はTV放送もされていました。
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ここ数年の間に、マズア教授の他にも、指揮者のロリン・マゼール氏、クラウデイオ・アバド氏、そひて作曲家のブーレーズ氏などの著名な音楽家が亡くなっています。
一つの時代が終わりを告げようとしていますね。


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